2025-07-09

テノール歌手、井出司インタビュー「男性ならではの力強さを楽しんで」-信州音楽博覧会Op.3

2025年7月20日(日)に開催される『信州音楽博覧会Op.3』。

出演者の皆さんの人となりに迫るインタビュー企画です!

今回のインタビューは、テノール歌手の井出司さん!!

本シリーズ初登場の井出さんは、長野県佐久市出身。国内外の様々なオペラに出演するテノール歌手です。

それではさっそく

本日はインタビュー、よろしくお願いします。まずは長野の好きなところとともに自己紹介をどうぞ!

長野県佐久市出身テノール歌手の井出司です。

長野は、まずは景色の綺麗さが大好きです。そして空気の旨さ。

やっぱり、海より山派です!!

普段の活動について

そんな山が大好きな井出さんですが、普段はどんな活動をしていますか?

普段は様々な場所でオペラやコンサート、イベントなどをして活動しています。

オペラでは、「ファルスタッフ」のフェントン、「オベルト」のリッカルド、「夢遊病の娘」のエルヴィーノ、それから、「椿姫」のガストン、「蝶々夫人」のゴロー、「リゴレット」のボルサなどの役を演じました。

ほかにもベートーヴェンの「第九」、ヘンデルの「メサイア」など、オーケストラと演奏するときのソリストを任せていただくことも多いです。

テノールの役を片っ端からやっていそうな勢いですね!ちなみに、最近ヨーロッパデビューもされたとか。

そう、ちょうど1年経ちました!

2024年の7月頭にリトアニアのカウナス・オペラ・フェスティバルという音楽祭で、プッチーニのオペラ「蝶々夫人」のゴロー役を演じました。

オペラ「蝶々夫人」でゴロー役を演じる井出さん(右)

この時のヨーロッパデビューは本当に巡り合わせの様な公演だったんです。

何気なく開いていたX(Twitter)でオーディションの情報が流れてきて、日本とイタリアでオーディションがあるって話でした。またリトアニア大使館で行われるオーディションだったこともあり結構緊張したと思います。

それは緊張しそうです・・・!けどそうやってご自身で勝ち取った役、いかがでしたか?

もちろん、嬉しかったです!

でも、自分が受かったら大学の同期がたまたま別の役で出演が決まり、彼とは20年来の関係ですが初めてオペラを共演したんです。ヨーロッパデビューしたことよりもこっちの方が嬉しかったかな。

かつて共に学んだ仲間と海を超えて演奏できる。最高の幸せですね!

もちろん本番は2万人越えの超満員でテンションは爆上がりでした!!最高の景色が見れたと思います。

また是非リトアニアに行きたいなぁ〜

リトアニアのカウナス・オペラ・フェスティバルの様子

演奏会のために

さて、そんな大人気テノール歌手の井出さんですが、いつも演奏前にやっていること、ルーティンなどありますか?

本番の前の日は兎に角休むことですね!!よく寝ます!

それと前の日は飲まない事ですかね笑

終わった後のビールを楽しむために!!

共演者の印象について

さて、今回はテノール歌手の高橋宏典さん、ピアニストの梨本卓幹さんとの共演となります。お二人とは佐久地域で何度かコンサートをされていますよね。それぞれの印象や関係性など教えてください。

梨本くんについては2022年に3人で始めたコンサートからの付き合いで、良くピアノが弾けてひょうきんな奴だなと!笑

速攻で対応ができて、一緒に演奏していても頼れるピアニストです!

高橋くんは彼が小学生に時からの付き合いで、彼のお母さんの所にレッスンに行ってました。その頃私の歌を聴いてくれていたかは分かりませんが、思い返すと長い付き合いですね。今も同じ藤原歌劇団で切磋琢磨しています!

左から高橋宏典さん、梨本卓幹さん、井出司さん。(小海町音楽堂でのコンサート終演後の1枚)

今回の演奏会について

さて、信州音楽博覧会Op.3もいよいよ間近に迫っておりますが、今のお気持ちをおきかせください。

第3回目の信州音楽博覧会という事で、私自身も楽しみです!これから長く続くイベントとして一石を投じられたらいいなと思います。

また、今回のコンサートがこの3人にとっての長野市デビューとなります。

男だけのコンサートはあまり無いかと思います。男性ならではの力強さを楽しんで頂ければと思います。

最後にコンサートにお越しくださる皆さまへのメッセージをお願いします!

長野市で初めて見てくださるお客様にも楽しんでいただける様に我々も楽しみます。

是非楽しみにいらしてください!


さいごに!

さて、いかがでしたか?

ぜひコンサートにて井出司さんの気持ちの良い歌声と、高橋さん・梨本さんとの掛け合いを肌で感じていただければと思います!

井出司

IDE Tsukasa

Tenor

長野県佐久市出身。昭和音楽大学卒業、同大学大学院修了。立石信雄奨学金及び下八川圭祐基金を得てイタリアに留学し、各地でコンサートに出演。第21回日本クラシック音楽コンクール最高位。イタリア・ペーザロ市国際音楽コンクール第3位他多数入賞。高橋喜久子、的場辰朗、F.C.オーパ、E.ドゥンデコーヴァの各氏に師事。昭和音楽大学オペラ「ピーア・デ・トロメイ」のギーノで本格的デビュー。その後、「ファルスタッフ」フェントン、「オベルト」リッカルド、「夢遊病の娘」エルヴィーノを好演。藤原歌劇団には「ルチア」のアルトゥーロを経て、「椿姫」ガストン、「蝶々夫人」ゴロー、「リゴレット」ボルサなど様々出演。日本オペラ協会には、「静と義経」伊勢三郎、「魅惑の美女はデスゴッデス!(死神)」やくざの鉄及び若い葬儀屋に出演。その他「愛の妙薬」「椿姫」「リゴレット」など主要キャストで出演。また、「第九」「メサイア」等のソリストを務めるなど、活躍の場を広げている。またリトアニア、カウナスオペラフェスティバルに蝶々夫人のゴロー役で出演。ヨーロッパデビューを果たす。藤原歌劇団団員。日本オペラ協会会員。

信州音楽博覧会 Op.3

【期日】
 2025年7月20日 (日) 開演14:00 (開場13:30)

【会場】
 長野市芸術館リサイタルホール

【出演】
 井出司、高橋宏典、梨本卓幹

【料金】
 一般:3000円、高校生以下1000円

【主催】
 オフィス・クルテ

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